
感情線はその人の性格や心理など人の内面を表す手相です。
感情線を見ることで、その人の感情表現の仕方や心の変化について知ることが出来ます。
愛情表現についても知ることができるので、感情線から恋愛や結婚についても知ることが出来ます。
スタートラインの高低
小指の付け根から感情線までの距離bが小指の第三関節Bと等しく(b=B)、薬指の付け根から感情線までの距離aが薬指の第三関節Aと等しい(a=A)のが、標準的な感情線の位置です。
小指の下の感情線の位置が小指に近づく(B>b)ほど子供っぽく、自分本位になります。
また、薬指の下の感情線の位置が薬指より遠ざかる(A<a)ほど楽天的になります。
感情線は感情や愛情を示す線で、性的、本能的な情の働きを示します。
感情線はどの位置から始まるかによって大きく性格を変えるのです。
感情線の長い・短い
感情線は、長さによってその人の感情深さが分かります。
中指の下まで届かないようなとても短い感情線の場合、非常に冷淡でドライな性格であることを示しています。
あらゆることを白か黒か、0か100かで判断します。
人の感情には疎く、人間味にかける側面もあります。
悪気はないけど、人を傷つける発言をしてしまいがち。
中指の中心より小指側まで続く感情線は、冷静沈着で理性的に物事を考えます。
一方で、人の感情をくみ取る、空気を読むバランス感覚も持ち合わせています。
人差し指と中指の真ん中まで伸びる感情線は標準的です。
感情豊かで相手の気持ちを思いやることができます。
一方で理性で感情をコントロールすることができ、常識的に物事を考えられます。
人差し指と中指の真ん中の付け根付近まで伸びる人は相手に尽くす気持ちが強く、同様に相手から尽くされたい気持ちを強く持っています。
母性本能を強くもち、奉仕的な気持ちの持ち主でもあります。
感情線が木星丘まで伸びている場合、熱情的で、情に厚く、革新的で新しいことを求める心が強い傾向にあります。
自由を求め自分本位になりやすいですが、社交性があって先見の明があり、事業感覚があります。
この線が直線的だと、愛情と仕事のけじめをつけられる割り切った人です。
感情線が木星丘を越えるほど長い場合、非常に感情的な性格を示しています。
あらゆる物事を合理的に判断できず、自分の感情に頼ってしまいがちです。
また、人に対する独占欲が強く、相手を自分の思い通りにコントロールしたがる傾向があります。
二重感情線
本来の感情線の他に、人差し指と中指の間から二本目の感情線が出ている場合を二重感情線と言います。
二本の感情線が同じくらいの長さである場合、両親の関係がよくなかったり、母親の悩みが影響として表れるケースがあります。
感情のコントロールが苦手な人が多いです。
突発的に切れたりカッとなったりすることが多いです。
キレたあとは異様なほど冷静になる。
人差し指と中指の間から出ている二本目の線が短い場合、楽天的な性格を示します。
リスクを恐れません。
考えるより、まずやってみる派。
また、自分の感情をはっきり伝える性格を示しております。
好き嫌いがはっきりしており、決断が早いです。
長い二重感情線が本来の感情線と平行に走っている場合、感情のコントロールができることを示しています。
とても理性的で、落ち着かない環境でも平静を保てる意志が強い人です。
理性的過ぎるあまり、他人の感情には鈍いです。
全てを損得勘定で判断してしまいがち。
好きかどうかより、メリットがあるかどうかで行動を決める。
二重感情線が乱れている場合、感情は豊かですが理性に欠け、衝動的になりやすいことを示しています。
嬉しいことも、悲しいことも、腹立たしいことも、しっかり感情表現をします。
良くも悪くも空気を読むようなタイプではありません。
イエス、ノーをはっきり表明します。
かなりの気分屋で、機嫌が良い時と悪いときの落差が大きい。
枝分かれ
二股
感情線が二股に枝分かれし、支線が木星丘に延びているのは、自分を守ろうとする意識が強いことを示しています。
我が強く自分本位で、人の意見を聞き入れない性格であることを示しています。
一つは木星丘、一つは土星丘で枝分かれする二股の感情線は、感情表現が両極端で、冷静なときと激昂するときの差が大きいです。
激昂したときは、後から冷静になり、後悔をすることも多いです。
感情線の下側に支線が表れている場合、感情表現が苦手な性格を示しています。
感情豊かですが、それを自分の中に押し殺す傾向があります。
それゆえに、周囲からはドライな人だと思われがち。
人に対して非常に愛情深い性格を示しています。
それゆえに、人から裏切られたときにトラウマを抱えやすい傾向があります。
恋愛でも、過去を引きずる傾向が強いです。
三股
感情線の先端が大きい三股になっているときは、感情の表し方がその時々によって異なり、相手によって柔軟に態度を変えられる人です。
八方美人とも言えますが、時代の潮流に上手く乗れる事業家タイプであるとも言えます。
感情線の先端に三本の支線があり、支線が下向きに伸びている感情線はフォークともいい、思いやりのある人であることを示しています。
人の感情に敏感で、人の喜怒哀楽を自分事としてとらえることが出来ます。
一方で対人関係のストレスを抱えやすい傾向があります。
嫌われてしまうのではないか、といった不安を感じやすい性格でもあります。
感情線が三股に枝分かれし、①のように3本の支線のうち1本が頭脳線に及んでいる場合、自分の若い時の性格が環境によって変わってきたことを示すものです。
具体的には、性格が感情的に、独善的になってきたことを示しています。
他人の感情を無視しがちで、自分のことばかりを優先しがちです。
3本の支線のうち1本が②のように生命線を切って延びているときは、メンタル的なトラブルを生じたことを示すものです。
精神的に消耗してきた時間が長く、常にストレスと隣り合わせの生活を送っています。
感情線の先端に支線が出て、その先が三股になっているのは良好な家族関係を表します。
家族を大切にし、良好な兄弟・親子関係を築くことが出来るでしょう。
トライデントに島があるのは、親と早く死別する可能性を示しています。
多数
下向きに多数の支線が出ているのは、他人のことに気を使いすぎる人で、自主性がないことを示します。
周囲の意見を尊重し、バランスを取ろうとするあまり、スピーディーな意思決定ができません。
空気を読むのは得意ですが、建前で話すことが多いので、本音で語れる人が少ない。
「人に嫌われないように振る舞う」という意識がとても強い。
周囲に影響されやすく、人の話を信じやすいため騙されやすい人です。
上向きの支線がたくさん出ているのは、自己主張が強く、ワガママ。
他人の意見や価値観を尊重するのが苦手。
相手の意見を肯定するより否定する方が多い。
とにかく自分の話をするのが大好き。
自分の意見を否定されることが何より嫌い。
自己肯定感が高く、ストレスを抱えにくい。
下向きと上向きの支線が両方出ている人は八方美人で気分屋です。
上の画像のように小指の下の感情線の始まりに、小指側を向いた複数の小さいすじは子供線を示します。
太くて長いすじは男の子、薄くて短いすじは女の子を表します。
支線の数が多いほど多産型であることを示します。
その他
感情線から水星丘に延びる斜めの支線はユーモア線と呼ばれます。
頭の回転が早く、機転が利きます。
コミュニケーション能力に長け、ムードメーカー的な存在。
大勢との会話は得意だけど、一対一の会話が苦手。
八方美人的な一面があり、人付き合いは浅く広く。
交差
感情線の先が頭脳線に交差しているのは、判断が感情的になりやすい人です。
物事を合理性ではなく「好き」か「嫌い」で判断しがちです。
人の感情には敏感なため、相談事に乗るのが得意。
他人の意見を聞き入れず、独善的な人です。
自分が正しいと思ったことは突き進みます。
感情線の先がリターンし、金星丘まで延びているのは、異性に対して屈折した感情を持っていることを示します。
特定の異性に好意を抱くことはあるが、異性全般に対して嫌悪感を抱きがち。
人生において恋愛の優先順位は低く、学問や勉強に打ち込む傾向がある。
独身を貫く人によく見られる感情線です。
湾曲
感情線が直線的なのか、曲線的なのかによって、感情の激しさの度合いを示しています。
感情線が中指の付け根から始まり、大きく湾曲して延びているのは、とても情熱的な性格であることを示しています。
継続力もあり、夢や目標に対してひたむきに努力することができる人です。
ただ、理性的な判断力に欠け、感情論に終始してしまうこともしばしば。
感情線が湾曲し、人差し指と中指の間に繋がっている場合、とても仲間意識が強い性格を表しています。
友達・家族・恋人など、自分が仲間だと判断した人には強い愛情を注ぎます。
とても家庭的なので、結婚相手としてはピッタリです。
ただし、自分の仲間以外には強い警戒心を抱く排他性を持ち合わせています。
島
人差し指と中指に続く感情線の先に島形の相がある場合、感受性が強く、感情のコントロールが不安定であることを示しています。
感情表現が豊かで、分かりやすく喜んだり怒ったりする。
他人の感情に敏感で、困っている人は放っておくことができない。
人に嫌われたくないという意識が強く、積極的に人と関わることが苦手で、孤独になりがち。
人を疑うのが苦手で、詐欺などに騙されやすい。
感情線の両端に島がある場合、子供が出来にくい人です。
切れ目
感情線の途中に切れ目がある場合、自己制御が苦手であることを示しています。
計画的に物事を処理するのは得意だが、計画以外のことが起きたことに対処するのが苦手。
予期せぬことが起こると、感情を抑えられず、パニックに陥ることも多々あります。
失敗をしたあとの軌道修正も苦手で、さらに傷口を広げてしまうことも多々ある。
変化をすることが嫌いで、代わり映えのない日常を繰り返すのが好き。
感情線のスタート付近に2か所の切れ目がある場合、親との縁が薄い、または将来的に薄くなることを示しています。
感情線の始まりが途切れて空白になっているのは、感情表現が苦手なことを示しています。
感情の表し方が素直ではなく、本音とは異なる言動・行動をとったりします。
他人から「何を考えているか分からない」と言われることが多い。
全く怒っていないのに「怒ってる?」と言われることが多い。
映画やドラマを見て泣いたりすることがほとんどない。
素朴で寂しがり屋な一面も持ち合わせています。
感情線が全体的に細かく切れている人は気分にムラがあり、衝動的に怒りやすく、対人関係のトラブルが起こりやすいです。
薬指の下で切れている人は冷たい気性を表し、中指の下で切れているのはパニックに陥りやすいことを示しています。
いずれも気分屋で、機嫌が良いときと悪いときの落差が大きい。
怒りをコントロールするのが苦手で、怒鳴ったり物に当たったりすることが多い。
一方で、衝動的に怒りが湧いてくる分、冷静になるのも早い。
鎖
感情線が鎖状になっているのは、感情が豊かで、人情の機微がわかり、社交家です。
喜怒哀楽の人間感情に素直で、人間味に溢れる人です。
また、落ち着きがなく自主性がありません。
多感でナイーブな感受性の持ち主です。
感性が強く、他人があまりやらない趣味、特殊な才能を生かして成功する人もいます。
波打ち
全体的に波打っているような感情線がある場合、自分の中に強く理想を打ち出してしまう性格を示しています。
頭の中に描く理想が強すぎて、婚期が遅れる人も多いです。